近親姦と性的虐待
キンゼイ報告によれば近親者の性的虐待の体験率は5.5%、父親または義理の父親によるものは1.0%である[6]。キンゼイは思春期開始の年齢を上限としていた。しかし、この調査報告は統計学的に不適切な点が多く、疑問視されている。
また、1978年にはアメリカのカリフォルニアでダイアナ・ラッセルにより調査が行われた。それによると近親者による性被害率は女性が18歳までで全体(N=930)の約16%[7]である。そのうち4.5%が父親で、残り12%が別の肉親である[8]。この調査は女性に対する近親姦の全体16%のうち3分の1近くが父親によるものであることを示す[9]。だが、同時に気をつけなくてはならないのは3分の2以上が他の肉親によるものであるという点である[8]。
一方、男性に対しても同様の調査は行われている。大学生を対象にしたデイビッド・リザックらの1996年の調査報告では男性の近親者による性被害率は16歳までで全体(N=595)の3-4%である[7]。
日本では1972年、五島勉が著書『近親相愛』でアンケート調査を発表した。その結果女性1229人中4.7%が実際に行為に至った、もしくはギリギリまで進んだと報告された。しかし、これはほとんど話題にされなかった。
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